6/15日のNYSEと、NASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比160円ほど高く寄り付き、その後前場は一時利益確定の売りに押される場面もありましたが、後場、切り替えし、結局178円高で引けました。出来高は20.0億株と低水準ながら、外人は1840万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数が増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+476とプラス幅を拡大しました。ナスダック指数は6年4ヵ月ぶりの高値を更新、日米の金利高が一服し、日米金利差が拡大し円安となり、日経平均は2月末の窓を埋め、日本市場に追い風が吹きました。しかし、出来高の少なさ、ボリンジャーバンドの上限にタッチした点や、「3空は売り」との格言から、目先は調整もありそうですが、3月決算の発表が終わり、業績発表リスクがなくなった点や相対的割安感、また、下値抵抗線が切りあがっており、直前高値も更新した点、長期金利低下、円安基調など、好材料が多く有りますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。東証一部銘柄の今期平均予想増益率+18.3%と日経平均採用銘柄予想増益率+5.9%は第一四半期の業績発表がある8月まではあまり変化はないと思われますし、米国市場の今期増益率は7.6%とあまり差がないので、8月までは業績は材料とはならないと思います。ここからは、イールド・スプレッドの変化率(米国はここ3ヶ月で-2.2から-0.9まで上昇していますが、日本は-3.0近辺で推移し、あまり変化は有りません)と日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今しばらく堅調であれば、日経平均が2月高値を更新する日も近づいてきたようです。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(12.9%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が1.6%下回わっていますので、この面でも割安感が有ります。今後も、米国市場の、インフレと長期金利の動向と過熱感の有無に注目する必要がありそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》