6/18日のNYSEと、NASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比20円ほど安く寄り付き、その後前場は一時利益確定の売りに押される場面もありましたが、終日小動きとなり、結局14円高で引けました。外人は160万株の買い越しとなりましたが、出来高は19.5億株と低水準で、高値更新銘柄数が減少して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+223とプラス幅を縮小しました。米国株は原油高騰を嫌気し小反落。日本市場はもう少し下げても可笑しくない状況でしたが、先高感が強く、今日は押し目を作りませんでした。しかし、2月の高値18300円を抜くにはエネルギー不足ですし、先週末から下落傾向だった長期金利が上昇し、再び1.9%台に乗せたことには警戒が必要です。米国市場次第では、目先は調整もありそうですが、3月決算の発表が終わり、業績発表リスクがなくなった点や日本市場の割安感、また、下値抵抗線が切りあがっており、直前高値も更新した点、長期金利上昇一服、円安基調など、好材料に変化は見られませんので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。ここからは、イールド・スプレッドの変化率(米国はここ3ヶ月で-2.2から-0.9まで上昇していますが、日本は-3.0近辺で推移し、あまり変化は有りません)と日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今しばらく堅調であれば、日経平均が2月高値を更新する日も近づいてきたようです。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(12.9%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が1.5%下回わっていますので、この面でも割安感が有ります。今後も、米国市場の、インフレと長期金利の動向と過熱感の有無に注目する必要が有りそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》