6/1日のNYSEと、NASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比110円ほど高く寄り付きましたが、上海市場の急落が影響し、じり安となり、結局14円高で引けました。外人は440万株の売り越しながら、出来高は25.5億株と増加、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+467とプラス幅を拡大しました。寄り付き段階で2月末の窓を埋めましたので、ここからの一服はしかたがないところでしょう。懸念材料である、米国長期金利の上昇、NYの高値警戒感、中国市場リスクのうち、中国リスクが再度顕在化したにも関わらず小幅ながら上昇して終わった点は評価できますが、米国市場の反応が肝心ですので、今夜の動きが気になります。今週はSQや機械受注統計発表が有り波乱も予想されますが、日本市場は割安で過熱感もありませんから、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が終わり、東証一部銘柄の今期平均予想増益率は、+18.3%と日経平均採用銘柄予想増益率は、+5.9%は第一四半期の業績発表がある8月までは変化はないと思われますし、米国市場の今期増益率は7.3%なので、それまでは業績はあまり材料とはされないでしょう。ここからは、イールド・スプレッドの日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今後も堅調であれば、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性もあります。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(11.3%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後は、米国市場の長期金利にも注目する必要がでてきました。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》