6/5日のNYSEと、NASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比50円ほど安く寄り付きましたが、その後じり高となり、一時昨日より高くなる場面も有りましたが結局12円安で引けました。外人は1020万株の買い越し、出来高は25.9億株と高水準で、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+240とプラス幅を拡大しました。懸念材料である、米国長期金利の上昇、NYの高値警戒感が影響し、NYが下落したことで国際優良株は軟調でしたが、内需が上げ、日本市場の強さを示した結果となりました。SQが近い割には先物の動きも鈍く膠着感のある市場の動きです。日経平均は17825から18300のボックス・レンジに変わったように思います。日本市場には割安感が有り、業績発表リスクがなくなりましたので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が終わり、東証一部銘柄の今期平均予想増益率は、+18.3%と日経平均採用銘柄予想増益率は、+5.9%は第一四半期の業績発表がある8月までは変化はないと思われますし、米国市場の今期増益率は7.3%なので、それまでは業績はあまり材料とはされないでしょう。ここからは、イールド・スプレッドの日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今後も堅調であれば、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性もあります。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(12.0%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、米国市場の転換点を探る為に、インフレと長期金利にも注目する必要がありそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》