29日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比20円ほど高く寄りつきましたが、その後150ほど下げた後、前場の引けにかけ前日比プラスまで戻しましたが、後場反落し、結局133円安で引けました。外人は680万株の売りとなりましたが、出来高は23.3億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+89とプラス幅が拡大しました。
29日の米国株式市場は昨年12月の耐久財受注額は市場予想を上回り、1月の消費者信頼感指数も予想ほど悪化しなかったことで景気に対する安心感がでたことと、RFBの利下げ期待で小高く推移しました。
30日の日本市場は朝方発表の12月の鉱工業生産指数は事前の市場予想を下回り安く、先行き見通しも不振との発表が重しになって、前場安くなる場面もあり、後場もアジア株安やFRBが利下げしないとの一部の予測が伝わり、後場もさえない動きでした。
一目均衡表では雲の2200円下となり、総合乖離率は-38.9%にマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率も-19.5%にマイナス幅が拡大。3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は依然大きく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.0ポイント下回るところまで拡大しましたが、この面での割安感もまだ大きいものがあります。
日欧米市場とも今夜のFRBの利下げ幅確認待ちと云う状態です。現在、1年ものの米国債は2.12%ですので0.5%程度の利下げは十分有り得ると思われますが、どうでしょうか?FRBの結果で一旦大きく動いたとしても、ここ暫くは、モノラインの信用強化策など信用収縮防止対策や景気対策と、企業業績や景気に関連する悪材料の綱引きが考えられます。いずれにせよ、根本的には米国の住宅価格の下落が止まる必要があると思われますので、時間がかかりそうです。
米国の景気動向と米国市場の動きと外人買の動向で、ここからの方向を見極めるしかありません。今日の下げでも日経平均は9日移動平均(13250)の上にありますので、まだ25日平均線(14000近辺)までの上昇に期待して良いと思います。今夜のFOMCの利下げ幅の決定を待ちたいと思います。
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