日経平均の予想: <080110>日経平均の今後の見通し

Thursday, January 10, 2008

<080110>日経平均の今後の見通し

9日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は前日比50円ほど安く寄りつき、その後も終日軟調な展開となり、結局211円安で引けました。外人は430万株の売り越しで、出来高は19.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-183とマイナス幅が縮小しました。
9日の米国株式市場市場はデュポンが業績見通しを上方修正したことなどを手掛かりに、自律反発狙いの買いが入り、午後にこのところ軟調だったハイテクや金融株にも買い戻しが広がり、株価指数はこの日の高値圏で終えました。ただ、米景気や企業業績の先行き不透明感は強く、ダウ平均は下げる場面もあり、不安定な相場展開でした。
日本市場は前日の米株式市場が上昇したものの、シティーとメリルの追加資本調達のニュースも有り、米景気後退に対する警戒感が強よまり、戻り待ちの売りが主力株に目立ちました。米国時間10日のバーナンキFRB議長の講演内容も見極めたいとの向きも多かったようです。
一目均衡表では雲の1000円下に在り、総合乖離率は-30.7%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-14.5%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が9.3ポイント下回るところまでもどりました。米国市場離れとはなっていないようです。
やはり、今後も米国市場の動きと景気動向、日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有りそうです。米国市場は、悪材料が重なり大きく下落した後、若干もどしましたが、リバウンドとはまだ言えません。昨日の日経平均の上昇は昨夜の米国市場の上昇を単に先取りしただけのものだったようです。米国市場は1月中旬以降、米企業の決算発表とFRBの政策金利決定会合が控えており、それまでは大きくは反発しずらいと思われますので、日本市場も、もうしばらくは下値を固める展開と思われます。

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