日経平均の予想: <080118>日経平均の今後の見通し

Friday, January 18, 2008

<080118>日経平均の今後の見通し

17日のNYSEとNASDAQが大幅下落でしたことを受けて、日経平均は前日比310円ほど安く寄りつき前場は昨年来安値を更新し軟調な展開でしたが、後場急反発し、結局77円高で引けました。外人は840万株の売り越しながら、出来高は27.6億株と高水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-617とマイナス幅が縮小しました。
17日の米国株式市場市場はメリルリンチの07年10―12月期決算で、サブプライムローンに絡んで115億ドルと巨額の評価損を計上したことや、景気の悪化を示す経済指標の発表などを受け、大幅に下落しました。
日本市場では朝方は400円を超える下落となりましたが、米政府による景気対策への期待感や主力株の値ごろ感から買いが優勢となったようです。海外投資家の売り一巡感や、かんぽ生命の買いの噂も出ていたようです。米国の景気対策が米国市場にどの程度好影響を及ぼすかで来週の日本市場の行方が決まりそうです。
一目均衡表では雲の1600円下に在り、総合乖離率は-37.1%とマイナス幅は縮小したものの大きく、200日線との乖離率も-17.2%とマイナス幅が縮小したものの大きいままです。3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は拡大していますし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.1ポイント下回るところまで縮小しましたが、まだまだ下げすぎです。個人と日本政府・日銀に期待できないとなると、やはり、今後も米国の景気動向と米国市場の動きと外人買の動向で、ここからの方向を見極めるしかありません。
米国市場では、米企業の決算発表が始まったばかりで、月末にはFRBの政策金利決定会合が控えており、それまでは大きくは反発しずらいと思われますが、今回の景気対策発表がこの状況をどの程度改善させるか注視したいと思います。
日本市場は日柄的には来週末ごろまでは下げ易い時期ですが、今日の下げで下値の目安13300円に達したと考えて良いように思います。今後は14130円近辺にある9日平均線を大きく越える動きとなるか注目したいと思います。ここを超えれば、25日線までの戻りが期待でしそうです。


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