日経平均の予想: <070823>日経平均の今後の見通し

Thursday, August 23, 2007

<070823>日経平均の今後の見通し

8/22日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比190円ほど高く寄り付き、その後も堅調に推移、後場一時下げる場面も有りましたが、結局415円高で引けました。外人は360万株の売り越しとなりで、出来高は18.1億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-34とマイナス幅が縮小しました。
ちょうど、追加の好材料が欲しかったところで米国市場では大型のM&A関連報道が有り、大幅上昇したようです。つまり、米国市場ではサブプライム問題がM&Aの資金調達に影響するという懸念(市場の上昇要因であったM&Aが急減するとの懸念)が下落の主な原因だったことが明確になったものと思われます。昨日のニュースはこの懸念を吹き飛ばす効果があったと推測できます。となると、今後の米国市場の戻りは早い可能性が出てきたと考えて良さそうです。
一方、日本市場は1/3戻しの段階で、25日移動平均を越える銘柄数は未だに15%未満の状態であることからも、ここ4日の上昇は需給による反発の域をでていません。今後も、しばらくは米国市場の立ち直りに期待する他はありません。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-16.2%)幅はまだ深く、200日線もまだ下向きで、200日線との乖離率は(-5.6%)と云う状態です。チャートはサブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。
しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.7%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念に繋がる悪材料と外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面の目安は窓埋めとなる16400円まで戻せるかどうかだと思いますが、今日現在あと100円まで迫ってきました。過去の出来高を見ると16400円以上にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。ここからの売買シナリは、米国市場が上昇した場合は、引き続き、16400円前後までもどし、そこでもたつけば売り。米国市場が大きく下落した場合は、売りというシナリオを考えています。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。"blogランキング"のクリックもお願いします。》