8/27日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど安く寄り付きましたが、その後前場は値を戻し、一時前日比40円ほど高くなる場面もありましたが、後場は反落し、結局13円安で引けました。外人は510万株の売り越しとなり、出来高は13.3億株と最低の水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-56とマイナス幅が拡大しました。
24日の米国市場では新築住宅販売件数が好数値で急反発でしたが、27日の米国市場は一転して、7月の米中古住宅在庫件数の増加を嫌気して反落する等、不安定な動きとなっています。日本市場は円高にも追い討ちされ、さえない展開です。出来高は極端に細り、様子見気分が強いようです。また、この出来高では16500を抜けて17000まで上昇することは困難と思われます。
今後も国内発の手掛かり材料は見当たらず、外部要因に左右される側面が強いものと思われますが、日柄的には下落し易い時期に入っています。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-15.2%)幅はまだ深く、200日線もまだ下向きで、200日線との乖離率は(-5.7%)と云う状態です。チャートは依然として、サブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、ボリンジャーバンドの下限ラインが上昇に転じた点は良い兆候と思われます。このラインと株価が再接近した時が2番底になる確率が高いと思われます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.1%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面は25日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16400円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。
ここからの売買シナリは、米国市場が上昇した場合は、25日線を目安とし、大きく抜けないようであれば売り。米国市場が大きく下落した場合は、15950円までは売りというシナリオを考えています。
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