8/08日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比140円ほど高く寄り付きましたが、前場は上昇力は弱く、後場は下落に転じ、引けにかけて若干もどし、結局141円高で引けました。出来高は30.1億株と史上最高となりましたが、外人は今日も520万株の売り越しで、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-518とマイナス幅は縮小したものの思いのほか安くなる銘柄が目立ちました。
突然の史上最高出来高の原因はサブプライムローンに絡む損失処理で海外ヘッジファンドが資源株転売・内需株買い戻しの反対売買を強いられたことが原因ではないかとの観測があるようです。上げた銘柄と下げた銘柄に脈絡がありません。こういう時は個人投資家は参加しないに越したことはありません。明日以降も続くか要注目です。
米国市場は目先のボトムを出して上昇トレンドを確認したようですが、日本市場は微妙です。8/1の大陰線の高値を終値では明確には抜けず、200日線に届かずに上髭で終ったことで、目先のピークを出した感じがします。
中期的には、一目均衡表では雲の下に在り、総合乖離率もマイナス(-6.8%)で、まだ200日線割れ(-0.7%)と云う状態です、まだ200日線を抜き返せていませんので中期下降トレンド入りの可能性は残っています。
テクニカルには、一旦は下げ止まったものの、日柄からは早くも下げ易い局面に入った感じです。しかし、8/1の大陰線の高値をザラバでは大きく抜きましたので、下げても8/2の安値は割らないのではないかと思います。
また昨日現在の東証1部予想PERが18.8となりましたが、これは昨年6月の安値時とほぼ同じ水準です。中、長期投資には絶好の機会が到来しているとも言えます。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうです。3連騰しましたので、今夜は一服しそうな気配です。イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場も好業績銘柄中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.6%下回り、日本市場は益々売られ過ぎの面があります。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、政局と業績発表動向に注意しつつ、反転エネルギーを見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、200日平均線17300を終値で抜けば、買い,抜けずにもたつけば、売り、が良いように思います。
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