8/17日のNYSEとNASDAQが大幅な上昇だったことを受けて、日経平均は前日比200円ほど高く寄り付き、その後も上昇、後場に一時670ほど高くなる場面もありましたが、結局458円高で引けました。外人は860万株の売り越しだったものの、出来高は22.4億株と高水準で、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-383とマイナス幅が縮小しました。
FRBが金融市場の混乱を回避するために公定歩合を0.5%引き下げて年5.75%に決定したことを受け、米国株式市場では7営業日ぶりに急反発したことで、日本市場も買い戻しが活発化しました。前週末に一時1ドル=111円台を付けた為替相場が114円台の円安水準に戻した上、アジア株式の上昇も日本株高につながったようです。しかし、16000円には到達せず、需給による反発の域をでていません。今日のところは、サブプライム問題は根本的には解決されておらず、投資家は疑心暗鬼であり、積極的な押し目買いは入っていないようです。今後しばらくは米国市場の立ち直りに期待する他はありません。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-28.1%)幅は深く、200日線は下向きとなり、200日線との乖離率は(-9.0%)と云う状態です。チャートはサブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、ファンダメンタルに問題のないバリュー株はつれ安し、今年の安値圏に到達したと思われますので、中、長期投資には絶好の機会が到来していると言えます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.6%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念、外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面の目安は窓埋めとなる16400円まで戻せるかどうかだと思います。ここからの売買シナリは、米国市場が上昇することが前提ですが、16400円前後までもどし、そこでもたつけば売りというスタンスが良いように思います。
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