日経平均の予想: <070824>日経平均の今後の見通し

Friday, August 24, 2007

<070824>日経平均の今後の見通し

8/23日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比30円ほど安く寄り付き、その後も軟調に推移、後場一時120円ほど下げる場面も有りましたが、結局67円安で引けました。外人は1120万株の売り越しとなり、出来高は15.9億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-29とマイナス幅が縮小しました。
前日のシカゴ市場の清算値(1万6365円)を65円下回って始まったことを見ると、前日まで4日連続で上昇して週末を迎えたため、利益確定売りが終日優勢だったようです。出来高の少なさを見ると投資家のスタンスは様子見と云うことでしょう。
先物の一目均衡表の転換線(1万6050円)の上で引けましたので、来週の一段高にも期待を持たせて終りました。
日本市場は1/3戻しの段階で、25日移動平均を越える銘柄数は未だに15%未満の状態であることからも、今週の上昇は需給による反発の域をでていません。今後も、しばらくは米国市場の立ち直りに期待する他はありません。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-16.8%)幅はまだ深く、200日線もまだ下向きで、200日線との乖離率は(-5.9%)と云う状態です。チャートはサブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.6%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念に繋がる悪材料と外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面の攻防点は窓埋めとなる16400円と25日線を抜けるかどうかだと思いますが、過去の出来高を見ると16400円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。ここからの売買シナリは、米国市場が上昇した場合は、引き続き、16400円を目安とし、大きく抜けないようであれば売り。米国市場が大きく下落した場合は、売りというシナリオを考えています。

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