8/14日のNYSEとNASDAQが大幅安だったことを受けて、日経平均は前日比190円ほど安く寄り付き、その後も弱含みで推移し、後場に一段安となり、結局369円安で引けました。出来高は20.3億株と急落の割には少なく、外人は750万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-569とマイナス幅は拡大しました。
ウォルマートの業績予想からサブプライムローン問題が消費への悪影響と景気後退懸念へと連想させ、広範囲に売られ、時間外取引のGLOBEXナスダック100・S&P500種先物の軟調推移や、アジア株式の下落で連鎖株安が続き、日本市場にも悪影響を与えたようです。サブプライム問題は景気後退につながるか否かが今後のテーマになってしまったようです。
日本市場は3/5の安値を大きく割ってしまいましたので、上昇トレンド復帰は時間が掛かることになりそうです。しかし、米国は3月の安値まではまだ余裕が有りますので、米国市場の立ち直りを期待するしかないようです。
目先は、米国市場が8/6の安値を割るかどうかが今後を占う重要なポイントと思います。重要経済指標発表もあり、今夜も米国市場を注目する必要が有りそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-17.2%)幅が拡大し、200日線との乖離率は(-4.8%)と云う状態となり、中期下降トレンド入りの可能性は高くなりました。
テクニカルには、次の下値攻防ラインは昨年6月からの上げの半値となる16200円近辺かと思います。
日経平均の予想PERは17.4となり、ファンダメンタルからはほぼ安値圏に到達したと思われますので、中、長期投資には絶好の機会が到来していると言えます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.0%下回り、日本市場は売られ過ぎの面があります。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念、外人の売買動向に注意しつつ、いつ反転できるかを見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、売り方の踏み上げが顕著にみられるまでは、買いは控え、一旦リバウンドした時点で力が無く,もたつけば売りというスタンスが良いように思います。
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