8/07日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、機械受注統計の発表内容が良くなかったこともあり日経平均は前日終値近辺で高く寄り付きましたが、その後は上昇し、後場も堅調に推移し、結局107円高で引けました。出来高は25.4億株と高水準ながら、外人は750万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-573とマイナス幅が拡大しました。
米国市場はFOMC後の声明文で米サブプライムローン問題が深刻ではないとの解釈から、とりあえず昨日は買い安心感につながったようです。
日経平均は上昇したものの、個別には大きく下げた銘柄が目立ちました。今日の特徴はなんと言っても先行し て売られた金融セクター中心に買い進まれる一方、これまでの相場牽引役であった海運、鉄鋼、商社などが売られており、物色逆転現象があったことです。原油安を背景としたヘッジファンドの仕掛けと見られますが、明日以降も続くか要注目です。結局今日も三角持合は継続している感じです。
中期的には、一目均衡表では雲の下に大きく抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-9.5%)、200日線割れ(-1.5%)と、早期に200日線を抜き返せないと中期下降トレンド入りを覚悟すべきでしょう。昨年6月は1ヶ月以内に一旦200日線まで戻していますので、これが目安とすれば、8月中に200日線を越えないとマズイことになりそうです。
しかし、テクニカルには、目先は、下げ止まりを暗示するサインが多くなってきました。大陰線を出した8/1の高値17150を大きく抜けば目先は下げ止まりと考えて良いと思います。
また今日現在の東証1部予想PERが18.8となりましたが、これは昨年6月の安値時とほぼ同じ水準です。中、長期投資には絶好の機会が到来しているとも言えます。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうです。FOMCで一旦は弱気出尽くしとなったように思います。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場も好業績銘柄中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.4%下回り、日本市場は売られ過ぎの面があります。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、政局と業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、8/1の高値17150円を大きく抜けば、買い,抜けずにもたつけば、売り、が良いように思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》