日経平均の予想: <070822>日経平均の今後の見通し

Wednesday, August 22, 2007

<070822>日経平均の今後の見通し

8/21日のNYSEが小幅下落でNASDAQが小幅な上昇だったことを受けて、日経平均は前日比30円ほど安く寄り付き、その後は上昇に転じ、後場に一時60ほど高くなる場面もありましたが、結局0.7円安で引けました。外人は410万株の売り越しとなりで、出来高は16.6億株と大幅減少となりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-156とマイナス幅が縮小しました。
バーナンキFRB議長とポールソン米財務長官、ドッド銀行住宅都市委員長が会談したが、市場が期待した「新たな対応策」は示されなかったこともあり、出来高の急減を見ると、日本市場は終日様子見となった模様です。
25日移動平均を越える銘柄数は未だに10%未満のままであることからも、ここ3日の上昇は需給による反発の域をでていません。サブプライム問題は根本的には解決されておらず、投資家はまだ疑心暗鬼であり、積極的な買いは入っていないようです。追加の好材料が欲しいところです。今後しばらくは米国市場の立ち直りに期待する他はありません。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-23.9%)幅は深く、200日線は下向きとなり、200日線との乖離率は(-8.0%)と云う状態です。チャートはサブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。
しかし、ファンダメンタルに問題のないバリュー株はつれ安し、今年の安値圏に到達したと思われますので、中、長期投資には絶好の機会が到来していると言えます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.9%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念、外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面の目安は窓埋めとなる16400円まで戻せるかどうかだと思いますが、今日現在まだ500円の差を残し、もたついています。ここからの売買シナリは、米国市場が上昇した場合は、引き続き、16400円前後までもどし、そこでもたつけば売り。米国市場が大きく下落した場合は、売りというシナリオを考えています。

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