8/03日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、前日比200円ほど安く寄り付いた後、一時年初来安値まで前場は小動きでしたが、後場安く始まり、一時一昨日の安値にあと20円まで迫りましたが、その後上昇に転じ、後場も上昇を維持し、結局65円安で引けました。出来高は29.9億株と高水準ながら、外人は1480万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-551とマイナス幅が拡大しました。
週末のCMEで日経先物が16680で引けているの鞘寄せして始まりましたが、売り一巡後は上昇に転じました。サブプライム問題は依然として不透明ながら、日本市場は売られすぎとのコンセンサスができつつあるようです。しかし、チャートを見る限り目先のボトムが出たとはまだ云えません。
テクニカルには、短期は、安値更新銘柄数が先週1000を超えた後、減少している点、一昨日の足が「たくり足」になった点、85%の銘柄が25日線の下となった点、サイコロジカルラインが33%まで下がっている点など、下げ止まりを暗示するサインが多くなってきましたが、中期的には、一目均衡表では雲の下に大きく抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-12.0%)、200日線割れ(-2.2%)と、早期に200日線を抜き返せないと中期下降トレンド入りを覚悟すべきところまで来たようです。
昨年6月は1ヶ月以内に一旦200日線まで戻していますので、これが目安とすれば、8月中に200日線を越えないとマズイことになりそうです。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうですがFOMCで弱気出尽くしとなることに期待したいと思います。
一方、本格化している3月期決算企業の第一四半期決算ではトヨタの好決算の結果、本日は円高進行にも関わらず100円高となっており、素直に株価に好影響をもたらしました。相場全体にも好影響があると思います。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですが、米国市場が回復しなければ、意味はありません。しかし、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3.2%下回り、日本市場は売られ過ぎが若干緩和した形とまりました。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、3月の安値16500を割れば売り、8/3の高値17110円を大きく抜けば、買いが良いように思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》