8/06日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、前日比100円ほど高く寄り付いた後、ずるずると値を下げ後場50円安までありましたが、引けにかけ若干戻し、結局7円高で引けました。出来高は20.3億株と高水準ながら、外人は1330万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-318とマイナス幅は縮小しました。
米国市場で、NYダウが今年最大の上げ幅となった割にはあまりにも弱い動きでした。明日のFOMCや機械受注統計待ちとの見方も有りますが、要は米国市場もまだ確実に上昇に転じたとは言えず、外人は日本株を買い上げる気にはなれないと云う事でしょう。昨日は逆の動きでしたので、売り崩すのもリスクを感じているように想定できます。結局しばらく三角持合で推移しそうな感じです。
中期的には、一目均衡表では雲の下に大きく抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-11.5%)、200日線割れ(-2.1%)と、早期に200日線を抜き返せないと中期下降トレンド入りを覚悟すべきところまで来たようです。昨年6月は1ヶ月以内に一旦200日線まで戻していますので、これが目安とすれば、8月中に200日線を越えないとマズイことになりそうです。
しかし、テクニカルには、目先は、下げ止まりを暗示するサインが多くなってきました。また今日現在の東証1部予想PERが18.7となりましたが、これは昨年6月の安値時とほぼ同じ水準です。中、長期投資には絶好の機会が到来しているとも言えそうです。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうですがFOMCで弱気出尽くしとなることに期待したいと思います。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですが、米国市場が回復しなければ、意味はありません。しかし、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.5%下回り、日本市場は売られ過ぎと思われます。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、政局と業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、3月の安値16500を割れば売り、8/3の高値17110円を大きく抜けば、買いが良いように思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》