日経平均の予想: <070802>日経平均の今後の見通し

Thursday, August 02, 2007

<070802>日経平均の今後の見通し

8/01日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、前日比90円ほど高く寄り付いた後、前場は小動きでしたが、後場急落し一時200円を越す下げとなりましたが、後場中頃から急反発し、結局113円高で引けました。外人は1380万株の大幅売り越しとなり、出来高は23.7億株と高水準で、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-538とマイナス幅が拡大しました。
国内メガバンクにサブプライムローン問題が波及するとの憶測が流れ、先物が売られましたが、為替相場が落ち着き、シカゴ先物取引でNASDAQ100株価指数先物が下げ渋り、中盤以降は、先物に買い戻しの動きが強まり、プラス圏に急浮上しました。
テクニカルには、短期は、安値更新銘柄数が先週1000を超えた後、減少している点、今日の足が「たくり足」になった点、85%の銘柄が25日線の下となった点など、そろそろ下げ止まりを暗示していますが、中期的には、一目均衡表では雲の下に大きく抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-11.3%)、200日線割れ(-1.7%)と、早期に200日線を抜き返せないと中期下降トレンド入りを覚悟すべきところまで来たようです。米国市場の昨日の上昇で下げ止まりとは言えませんので、目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きます。
一方、本格化している3月期決算企業の第一四半期決算は増益率が鈍化してきた点は要注意です。あと2週間程度は個別銘柄の一喜一憂は続きます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですが、米国市場が回復しなければ、意味はありません。しかし、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.4%下回り、日本市場は売られ過ぎと思います。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、3月の安値16500を割れば売り、昨日の高値17150円を大きく抜けば、買いが良いように思います。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》