8/24日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比180円ほど高く寄り付きましたが、その後終日じり安となり、結局52円高で引けました。外人は1080万株の売り越しとなり、出来高は14.7億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-17とマイナス幅が縮小しました。
24日の米国市場では、7月の耐久財受注、新築住宅販売件数が市場予想を上回る好数値となり、NYダウ、ナスダックとも急反発。日本市場も寄り付きこそ買い気が広がりましたが、窓埋めを達成したことや16500以上には戻り待ちの売りが多いことなどから上昇力は弱く、サブプライムローン問題の英系金融機関への波及報道と言う悪材料も有り、一段安となりました。
この出来高では16500を抜けて17000まで上昇することは困難と思われます。今後も、しばらくは米国市場の動き次第と思われますが、日柄的には下落し易い時期に入ります。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-15.4%)幅はまだ深く、200日線もまだ下向きで、200日線との乖離率は(-5.6%)と云う状態です。チャートは依然として、サブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。
しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.6%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念に繋がる悪材料と外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面は25日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16400円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。
ここからの売買シナリは、米国市場が上昇した場合は、25日線を目安とし、大きく抜けないようであれば売り。米国市場が大きく下落した場合は、15950円までは売りというシナリオを考えています。
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