日経平均の予想: <070531>日経平均の今後の見通し

Thursday, May 31, 2007

<070531>日経平均の今後の見通し

30日のNYSEと、NASDAQは上海の下落は影響ぜずに上昇したことを受けて、日経平均は前日比120円ほど高く寄り付き、その後も売り方の買戻しが入り大幅高となり、後場も高値を維持、結局287円高となり2月下旬の世界連鎖株安後の戻り高値を更新して引けました。外人は1040万株の売り越しでしたが、出来高は21.5億株と増加、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+224とプラス幅を拡大しました。TOPIXが節目を上回ったことで、先高期待が強まってきました。投信設定や海外投資家による主力株買い期待で相場を押し上げたと云うところでしょう。懸念材料である、長期金利の上昇、NYの高値警戒感、中国市場リスクなどは一旦引っ込み、新興市場の反転や、国際優良銘柄の堅調な動きなど、低迷を脱する兆しが本物になりつつありますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均予想増益率は、+18.3%と二桁の伸びを維持しています。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率は、+5.9%と若干悪化しました。米国市場の今期増益率は7.3%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性もまだあります。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(10.1%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目してゆく必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》