22日のNYSEは小幅下落、NASDAQは年初来高値更新したことを受け、日経平均は前日比80円ほど高く寄り付き、その後上げた後は徐々に下落、結局25円高で引けました。出来高は21.8億株と高水準で、外人は400万株の買い越しとなり、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+132とプラスに転換しました。上昇幅こそ少ないものの、今日も出遅れ業種の代名詞である銀行株が上昇、新興市場も堅調、決算発表が一巡し企業業績に対する警戒感後退など、ここ1ヶ月の低迷を脱する兆しは持続しています。もう少し、この動きが本物か見極める必要も有りそうでが、いよいよ日本株の相場全体に買い安心感が広がる時が来たようですので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+18.6%と若干増加してきました。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率も、+7.1%と改善しました。米国市場の今期増益率は7.0%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率もプラス(7.9%)ですので、中期上昇トレンドは、依然青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目する必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》