日経平均の予想: <070529>日経平均の今後の見通し

Tuesday, May 29, 2007

<070529>日経平均の今後の見通し

28日のNYSEと、NASDAQは休場でしたが、日経平均は前日比60円ほど安く寄り付きましたが、その後は堅調に推移、後場も高値を維持し、結局84円高で引けました。出来高は17.7億株と低水準で、外人も90万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+49とプラスに転換しました。海外市場が休場とは言え、出来高の少なさでは本格的上昇は困難と思われますが、もたついている割には陽線が多くなってきた点は評価できます。懸念材料は、長期金利の上昇、NYの高値警戒感、現職大臣の自殺による政局不安、グリンスパン発言で懸念される中国市場リスクなどですが、新興市場の反転や、銀行株、国際優良銘柄の堅調な動きなど、ここ1ヶ月の低迷を脱する兆しもありますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。明日発表の4月鉱工業生産が市場予想を上回われば昨年末のような出遅れ修正相場が訪れる可能性も考えられます。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均予想増益率は、+18.4%と二桁の伸びを維持しています。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率は、+5.9%と若干悪化しました。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性も出てきました。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(6.9%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目してゆく必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》