日経平均の予想: [070502] 日経平均の今後の見通し

Wednesday, May 02, 2007

[070502] 日経平均の今後の見通し

1日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比40円高く寄り付きましたが、その後、下落し、午前中は前日比50円ほど安くなる場面もありましたが、後場は逆に急騰し、結局119円高で引けました。外人は1040万株の売り越しで、出来高も17.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数が減少し、て高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-32とマイナス幅が若干拡大するなど、上昇した割には市場全体としては内容が良くありません。前日の下落に対する反発期待やNYSEの高値更新などを手掛かりに、朝方は買い優勢で始まったものの、その後は先物の売りをきっかけに下げに転じる場面がありましたが、後場は先物の上昇に連れて鉄鋼、商社、資源関連の一角などに買いが入いりました。連休明けも出来高が少ない状況が続くようですと、決算がピークを迎える5月中旬までは先物に振り回される展開が続きそうです。米国市場が一服するようだと、日本市場も軟調な展開となりそうですが、そうなった場合、好業績の国際優良株の押し目は絶好の買い場となると思いますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が始まりましたが、今期見通しは概ね保守的でコンセンサスを下回る銘柄が多いようです。今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+1.9%とプラス予想に変化してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、+8.7%と比較的好調です。米国市場の今期増益率は6.8%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も米国市場指数に近づくと思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率はプラス(4.3%)ですので、中期上昇トレンドは、黄信号から青信号に変わりました。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回っておりこの面でも割安感があります。今後しばらく、日米市場とも、決算発表に一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》