11日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比130円高く寄り付き、その後230円高もありましたが、後場若干下落し、結局124円高で引けました。外人は700万株の売り越しとなりましたが、出来高は23.7億株と高水準で、、高値更新銘柄数が増加して高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-6とマイナス幅を縮小しました。米国株高に加え、先週末に大幅安となった反動で買い優勢の展開となり、国際優良株や資源関連の一角が堅調に推移しましたが、中小型株に値を崩す銘柄が多く、新興市場は軒並み安となりました。今週は、機械受注、GDP発表など重要な経済統計が相次ぐほか、15日には3月期決算発表のピークを迎え、企業業績に対する関心度も一層高まりそうです。ボリンジャーバンドが狭まってきましたので、そろそろ上か下に大きく動きそうな気配ですが、米国市場の下落は一過性と思われますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が進んでいますが、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+13.2%と好転してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、+7.0%と低下ぎみです。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率はプラス(8.0%)ですので、中期上昇トレンドには、青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ2%下回っておりこの面でも割安感があります。しかし、今後しばらく、日米市場とも、決算発表には一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》