23日のNYSEと、NASDAQはグリーンスパンの「中国株はいずれ劇的な収縮が起きる」発言で下落したことを受け、日経平均は前日比20円ほど安く寄り付き、その後前日比100円ほど下げる場面も有りましたが、後場戻し、結局8円安で引けました。出来高は18.9億株と減少し、外人も470万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+6とプラス幅を縮小しました。下落幅こそ少ないものの、市場の内容は良くありませんが、今日も新興市場は一服したものの、出遅れ業種の代名詞である銀行株は上昇、決算発表が一巡し企業業績に対する警戒感が後退し、ハイテク、自動車株などが堅調など、ここ1ヶ月の低迷を脱する兆しは持続しています。グリーンスパン発言が水をさしましたので、この動きが本物か見極める必要も有りそうでが、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+18.0%と若干増加してきました。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率は、+6.4%と若干悪化しました。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率もプラス(7.6%)ですので、中期上昇トレンドは、依然青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目してゆく必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》