日経平均の予想: <070517>日経平均の今後の見通し

Thursday, May 17, 2007

<070517>日経平均の今後の見通し

16日のNYSE、NASDAQが上昇したこと及びGDPが2.4%と市場コンセンサスを若干下回ったことを受けて、日経平均は前日比50円ほど高く寄り付き、その後は一時120円ほど高くなる場面もありましたが、後場下落し、結局30円安で引けました。外人は870万株の売り越し、出来高は20.4億株と減少、安値更新銘柄数が減少して高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-298とマイナス幅は縮小しました。東証マザーズ指数が連日で最安値を更新するなど、小型株は下げ止まらず、信用取引で追加証拠金(追い証)の差し入れを迫られる投資家が増えているようで、個人による手じまい目的の売りが主力株の一部にも波及した模様です。買い手が不在が日本市場の低迷の原因なのでしょう。しかし、大型国際優良株は比較的堅調なので、かろうじて日経平均の上昇トレンドは維持されていると言う結果なのでしょう。今買うなら、やはり、大型国際優良株の押し目です。ボリンジャーバンドが狭まってきましたので、そろそろ上か下に大きく動きそうな気配です。下振れの可能性も少し出てきましたが、東証1部の騰落レシオが昨年11月30日以来の80割れなどボトムを示す指標も出始め、3月期決算発表のピークは過ぎ、懸念材料も出尽くしと思われますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が進んでいますが、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+17.8%と好転してきました。日経平均採用銘柄予想増益率は、+7.5%と少し好転しました。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはあまりなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場に割安感がでてきています。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率もまだプラス(4.7%)ですので、中期上昇トレンドには、依然として青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でも割安感があります。今後は、上昇相場のきっかけ待ち思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》