日経平均の予想: [070525] 日経平均の今後の見通し

Friday, May 25, 2007

[070525] 日経平均の今後の見通し

24日のNYSEと、NASDAQが早期利下げ期待の後退で大幅下落したことを受け、日経平均は前日比170円ほど安く寄り付き、その後も軟調な展開が続き、結局215円安で引けました。出来高は19.0億株と減少し、外人も770万株の売り越しとなり、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-232とマイナスに転換しました。グリンスパン発言で懸念された中国市場だが早くも反転しているものの日本市場の戻りは限定的で内容も良くありませんが、週足が7週間ぶりに陽線になったことは光明です。決算発表が一巡し企業業績に対する警戒感が後退し、ハイテク、自動車株などが底堅く、ここ1ヶ月の低迷を脱する兆しを見極める必要が有りそうでが、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+18.7%と若干増加してきました。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率は、+6.5%と若干改善しました。米国市場の今期増益率は7.2%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、かろうじて雲の上に在り、総合乖離率もプラス(3.8%)ですので、中期上昇トレンドは、なんとか青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目してゆく必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》