25日のNYSEと、NASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比60円ほど高く寄り付き、その後も堅調に推移、後場寄り付き後に一時150円ほど高くなる場面もありましたが、結局106円高で引けました。出来高は15.7億株と大幅減少し、外人も180万株の売り越しでしたが、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-18とマイナス幅が減少しました。今日の上昇でひと安心ではありますが、この出来高の少なさでは本格的上昇も困難です。ここに来て、NYの高値警戒感、北朝鮮の不穏な動き、現職大臣の自殺による政局不安、グリンスパン発言で懸念される中国市場リスクなどを踏まえると、積極的に買い進む動きは期待できませが、新興市場の反転や、国際優良銘柄の堅調な動きなど、ここ1ヶ月の低迷を脱する兆しもありますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表がほぼ終わり、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+18.7%と若干増加してきました。(日経平均の増益率より東証一部の増益率か高い理由は前期末決算が従来予想より悪くなったことが原因ですので注意が必要です)日経平均採用銘柄予想増益率は、+6.5%と若干改善しました。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性も出てきました。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(5.6%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でもまだまだ割安感があります。今後も、市場の低迷を脱する兆しとなる動きが続くかどうかを注目してゆく必要があります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》