7日のNYSEは年初来高値を更新して上昇、NASDAQは小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比20円安く寄り付き、その後は上昇し一時40円ほど上昇する場面もありましたが、後場下落して始まり、結局12円安で引けました。出来高は22.0億株と高水準ながら、外人は730万株の売り越しで、高値更新銘柄数が減少して高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+197とプラス幅が縮小するなど市場全体として軟調な展開でした。日経平均は上昇に転じる場面があったものの、前日高値は抜けずに終わりました。若干円高になったことで国際優良株が終日軟調で、前場活況だった鉄鋼株も後場値を消すなど、上値の重さが意識されたようです。しかし、ボリンジャーバンドが狭まってきましたので、そろそろ上か下に大きく動きそうな気配ですが、下に大きく動く材料は見当たりませんので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が始まりましたが、今期見通しは概ね保守的でコンセンサスを下回る銘柄が多いようです。今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.6%と低迷していますが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+9.4%と比較的好調です。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均が若干優位で、イールド・スプレッドの差も拡大してきたことから、日経平均に割安感がでてきました。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率はプラス(8.5%)ですので、中期上昇トレンドには、青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ3%下回っておりこの面でも割安感があります。しかし、今後しばらく、日米市場とも、決算発表には一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》