Sunday, June 14, 2009

<20090614>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は長期金利の上昇が足を引っ張ったものの、米政府の公的資金を受けた金融機関10社が返済を表明したことを歓迎して、神経質な動きの中でじり高でした。今週も、住宅や鉱工業生産などの経済指標をにらんで神経質な展開となりそうです。一方、中長期的には、世界的な雇用の悪化と不況、不動産価格の下げによる信用収縮傾向は今後も再燃する可能性が大と思われます。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は3.6ポイント割高となりました。先週と比べ割高度が0.2ポイント縮小しました。3月度決算発表がほぼ終了し、日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは43.2となりました。S&P500のPERが16.0と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週はもみ合いながら上昇しました、今週も長期金利や経済指標に影響される展開となりそうです。
②3月決算発表が終わり、日経225採用銘柄の今期予想増益率は前期が赤字の為、計算不能となりましたが、世界景気の下ぶれにより今期ROE予想値は3.0%となっています。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は2.3-2.4%と拡大し、為替は97-98円台と円安方向で推移しました。今週も、97-99円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は6月1週は買い越しでした。6月2週も買い越しだった可能性が高く、今週も買い越し傾向が予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、0.4ポイント割高となり、先週比3.4ポイント割高方向に動きました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-+10.6%となり先週と比較してプラス幅は5.0ポイント拡大し、総合乖離率は+34.0%となりプラス幅が拡大しました。3つともにプラスですので中期上昇トレンドは、"青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在り、短期的にも"青黄信号"です。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲の上に在り、25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"で中期的にも"青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
日米ともに短期・中期トレンドとも青信号が点灯しています。日米ともに短期トレンドは引き続き上昇トレンドの中に在ると考えてよさそうです。ただ、テクニカルには目先の過熱感がありますし、米国市場と比べた割高感も出てきましたので、円安基調に一服感がでると、米国市場より伸びないでしょう。ここまで上昇ピッチも速いだけに、利益確定売りが上値を抑える場面が増えそうです。


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