Wednesday, June 24, 2009

<20090624>日経平均の今後の見通し

[市況]
23日の、NYDowとNASDAQが小幅下落しましたが、24日の日経平均先物は、前日比60円高で寄り付き、前場に前日同値まで売られましたが、後場に戻し、最終的に30円高で終わりました。日経平均は40円高で引け、出来高は21.1億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は580万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、売りが有利な状態です。

23日の米国市場では、前日急落した後で自律反発し、高く推移する場面もありましたが、787の初飛行を延期すると発表したボーイングが、業績懸念から急落したことや、5月の中古住宅販売件数が2ヶ月連続でプラスとなったもの市場予想には届かなかったことなどが嫌気され、NY Dowは下げ幅を広げる場面がありました。FOMCの結果公表を前に様子見ムードも強く、午後は方向感に乏しい展開でした。
24日の日本市場では、前日に280円下落した反動で朝方は自律発の買いが広がりました。前場は利食い売りに押される場面もありましたが、後場はアジア株の堅調な動きや、円安が進んだことで輸出株の一部に買いが増え、日経平均は上げ幅を広げましたが、引けにかけてはFOMCを控えて様子見気分から上値は限定的でした。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の上にありますが、9日線、25日線の下に在りますので、短期トレンドは赤信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+12.6%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は+6.1%とプラス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスですので、中期的トレンドは、青信号が点灯しています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント上にある状態となり、日本市場は割高に転換しました。
NYDowは75日線の上にあり、一目均衡表では雲の上に在りますが200日線、25日線、9日線の下に在ります。NASDAQは、一目均衡の雲の上に在り、200日線、75日線の上に在りますが、9日線、25日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、改善傾向にはあるものの、現在は日本市場が3.9イント割高となっています。
市場は現在、「GM再生処理」「実体経済の悪化に対する景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMの米連邦破産法11条の適用申請が決まりましたが、今後のテーマは短期間の再建が可能かどうか、経済指標や雇用にどの程度影響するかに移ると思われます。2つめについては、米国の雇用は失業率が9.4%に増加したものの、減少幅に改善の兆しが出てきました。一方、住宅関連指標や景気指標は好悪混在していまが、世界銀行の世界の実質GDPが-1.7%から-2.9%への下方修正は市場に大きなインパクトを与えました。3つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠きましたが、金融機関の不良債権が実質的に減少するがどうかは不透明です。一方、米金融機関の公的資金返済や規制強化の動きは健全化の動きとしては評価できるものの、貸付の抑制につながる懸念から景気にはマイナスとの市場の見方が主流です。米国債の入札が続きますので、長期金利の動向にも注目が集まりそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気は減速の勢いは緩和されたものの、改善の気配を未だ見せておらず、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる不動産価格の下落から、金融機関の不良債権増加懸念を払しょく出来ず、個人消費や企業の投資の為の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は23日、若干上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在3.01ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、3月決算発表も終わり、予想PERは41.0となりました。PBRは1.2となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、円安に振れたこともあり、NY Dowが下落したにも関わらず若干上げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.5%(230円の割高)となっており、日経平均のプレミアムはプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間、-+40円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、75日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下にあり、25日線を下回りました。プレミアムはプラス幅が大きくなっていますので、明日も為替に変化がなければ米国市場の動きより下振れする可能性を考慮する必要があります。
日米市場とも短期トレンドは赤信号ですので、短期的には引き続き調整局面と考えられます。日米ともに9日線を抜くことなく、下落し25日線を下回りました。1-2日で25日線を上回れないと調整は長引くことを余儀なくされそうです。一段と売り込まれた場合の次の下値の目安はボリンジャーバンド-2σの9180円又は、200日線の9050円近辺を考えておけば良いと思います。


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