日経平均の予想: <20091210>日経平均の今後の見通し

Thursday, December 10, 2009

<20091210>日経平均の今後の見通し

[市況]
9日、NYDowとNASDAQは上昇しました。10日の日経平均先物は、前日比50円安で寄り付きました。前場は40円高まで買い戻されましたが、後場中頃にかけて一転売りが優勢となり一時170円安となる場面がありました。若干戻した後引けにかけて売り直され、最終的に180円安で引けました。日経平均は141円安で引け、出来高は20.8億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、250万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態です。

9日の米国市場では、10月の卸売在庫は前月比0.3%増と、市場予想の0.5%減を大きく上回り2008年8月以来のプラスとなりました。企業が在庫を圧縮する動きが一巡したとの見方が広がり、相場を支えました。S&Pがスペインの格下げを発表しましたが、欧州や中東の信用不安については、米金融機関への影響は限定的との見方から、下値を売り込むような動きとはなりませんでした。
10日の日本市場は、外部環境の不透明感から売り優勢で始まりました。10月機械受注が前月比4.5%減ながら、市場予想とほぼ同水準となり、寄り後は30円程度の上昇に転じる場面もありまし。ただ、日経平均が1万円を超えると利益確定売り圧力が強まり、下げに転じました。後場に入ると、アジア株市場の軟調推移も影響し、下げ幅を170円程度広げる場面がありました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線、25日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は+3.9%とプラス幅が縮まり、200日線との乖離率は+4.3%とプラス幅が縮まりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。2つの要素がプラスですので、中期的トレンドは黄信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、9日線、25日線、75日線および一目均衡表の雲の上に在ります。
NYDowは75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にありますが9日線の下に在り、25日線を上回りました。NASDAQは、9日線、25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは青信号が点灯しています。
テクニカル的な指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が11.3ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は、1.7ポイント拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.6ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国と中国における実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大や新興国の債務不履行による金融危機再来」「為替の動向」といった事柄を興味の対象としているようです。
米国の7月~9月期のGDPや、11月のシカゴ購買部協会景気指数は、市場予想を上回っています。米企業の7月~9月期決算は概ね好調で、11月の失業率は10%でしたが、雇用者数の減少幅は市場予想を大きく下回り改善が顕著でした。一方、住宅関連では10月の仮契約住宅販売指数が増加したものの10月の住宅着工件数が大幅に減少しました。11月のISM製造・非製造業景況感指数、11月の消費者態度指数や11月の小売売上高は予想を下回りました。景気指標はまちまちです。
ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、時価会計基準が緩和されたこともあり、金融機関の不良資産が本当に減少しているかどうかは定かではありません。また、米地銀の不良債権問題や、ノンバンク大手CITの破綻の影響も懸念されます。新たにドバイショックから他の新興国債務不履行波及リスクも顕在化してきました。このような環境の下、FRBは当面、超低金利政策を維持するようです。
オーストラリアの中央銀行が利上げしたことを見るに、世界的な低金利政策は、各国の事情による金利政策に取って代わられつつあるようです。為替は今後も、金利差の変動に大きく左右されるでしょう。

世界景気は底を打ったように見えますが、前年からの落ち込み幅は小さくありません。輸出の低迷や雇用の減少は、世界中で継続しています。また、2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきは、金融機関の不良債権の増加を懸念させ、企業および個人の資金調達に悪影響を及ぼしています。加えて、新型インフルエンザの蔓延が欧米やアジアの経済を停滞させるのでは、との懸念も無視できません。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要です。
ちなみに、シティグループの株価は9日、下落しました。(1月高値7.59ドル・3月安値1.02ドルに対し、現在3.86ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERが33.7、PBRが1.23となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇にも関わらず大きく下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.2%となり、日経平均は210円の割高で、割高幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、+190円~+430円の間で推移しています。日本市場はSQにからんで荒っぽい動きでしたがチャート上は、ボリンジャーバンド+2σと一目均衡表の雲で頭を押さえられて押し目を形成中と云う段階です。米国市場も調整中ですが、今夜の米国市場では、10月の貿易収支や11月の財政収支などが注目されそうです。今後の日経平均の動きとしては25日線(9700円)を割らずに反転するか否かに注目したいと思います。



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