日経平均の予想: [2026/03/26]今後の日経平均の見通し

Thursday, March 26, 2026

[2026/03/26]今後の日経平均の見通し

[市況]

325日、NYDowNASDAQは下落しました。326日の日経平均先物は、前日比90円安で寄り付くと、午前中は440円高まで上昇したのち380円安まで下落し、午後は40円高から570円安の間で上下して、結局、260円安で取引を終えました。日経平均の終値は145円安の53603円で、出来高は21.07億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強まりました。

 

325日の米国市場では、米国がパキスタンを通じてイランに和平案を提示したとの報道を受けて原油先物相場が下落し、株買いを支えました。ただ、イランは米国の和平案を拒否したとも伝わり、外交交渉が米国の思惑どおりに進むかには懐疑的な見方も強く、積極的な買いは限定的でした。NYDowNASDAQは反発しました。

326日の日本市場では、前日に日経平均が米国とイランの停戦を先取りする形で1500円近く上昇していたこともあり、停戦への期待が後退したことを受けて戻り待ちの売りや利益確定の売りが優勢となりました。原油先物相場の上昇も相場の重石となりました。日経平均は3日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線の上にありますが、25日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+10.2%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+12.9%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の中にあります。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の下にありますが、9日線と200日線の上にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の下にありますが、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.9ポイントとプラス幅を縮め、日平均が7990円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7240円ほど割高であることを示しています

 

日経VI44.48と前日より上昇し、VIX25.32と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.82、米国-0.47と日本が2.35ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.85ポイント(日経平均換算で10720円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の新築住宅販売件数、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、3月のFOMCでも政策金利を据え置きました。また、26年と27年にそれぞれ1回の利下げ見通しも維持されました。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、3月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.70PBR1.73となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.8%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.6%となり、日経平均の割安幅は210円から910円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2380円~-210円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.12ポイントから2.10ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には下降トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。

 

326日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを600円ほど下回り、下値は想定ラインを380円ほど上回りました。目先は、25日線-500円(現在54780円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-500円(現在52700円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、やや強まりました。日経平均は小幅に反落しました。引き続き、25日線を上回れるかどうかが、次の注目点です。



ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。

右のバナーをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら世界の市場のリアルチャート