日経平均の予想: [2026/03/05]今後の日経平均の見通し

Wednesday, March 04, 2026

[2026/03/05]今後の日経平均の見通し

[市況]

34日、NYDowNASDAQは上昇しました。35日の日経平均先物は、前日2050円高で寄り付くと、午前中は2390円高から1220円高と上昇幅を縮め、午後は660円高から1470円高の間で上下して、結局、890円高で取引を終えました。日経平均の終値は1032円高の55278円で、出来高は27.77億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を4日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強い状態です。

 

34日の米国市場では、中東情勢悪化を背景とした足元の株安の反動で、下げが目立っていた半導体関連株などを中心に買い戻しが入りました。イラン側が停戦の条件を詰めるためにCIAと接触していたとの報道や、ベッセント財務長官がペルシャ湾での石油貿易を支える何らかの案を発表すると発言したことなども投資家心理を支えました。2月のISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことも追い風となりました。NYDow4営業日ぶりに反発し、NASDAQも反発しました。

35日の日本市場では、足元の大幅な株安の反動で、自律反発狙いの買いが優勢となりました。前日の米株式相場の上昇も支援材料となりました。日経平均の上昇幅は一時2300円を超えましたが、中東情勢の先行きは依然として不透明であり、上値では戻り待ちの売りに押される展開となりました。米株価指数先物が下落したことも重石となりました。日経平均は4営業日ぶりに反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+19.2%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+16.3ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が9010円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+14.2ポイントとプラス幅を縮め、日経平均7850円ほど割高であることを示しています

 

日経VI32.07と前日より低下し、VIX21.18と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.95、米国-0.44と日本が2.51ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.81ポイント(日経平均換算で10460円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「南米や中東、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の1月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.0万人増で、市場予想の5.5万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.4%から改善されました。雇用は強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の新築住宅販売件数、12月の住宅着工件数、12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.64PBR1.76となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.7%で、こちらは3か月前より3.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.1%となり、日経平均の割安幅は1920円から1190円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1920円~+2670円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.94ポイントから1.98ポイントに拡大しましたが、ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場はもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

35日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や1月の輸出入物価指数のほか。コストコ・ホールセールやクローガーなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、AI関連投資やソフトウエア事業の先行きも相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを1300円ほど上回り、下値は想定ラインを1670円ほど上回りました。25日線(現在56020円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ+200円(現在54350円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、強い状態です。日経平均はボリンジャーバンド-1σ近辺で反発しました。25日線を終値で大きく上回れるかどうかが、次の注目点です。



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