日経平均の予想: [2026/03/19]今後の日経平均の見通し

Thursday, March 19, 2026

[2026/03/19]今後の日経平均の見通し

[市況]

318日、NYDowNASDAQは上昇しました。319日の日経平均先物は、前日比1370円安で寄り付くと、午前中は1620円安から1200円安の間で上下し、午後は1290円安から2070円安と下落幅を拡げて、結局、1920円安で取引を終えました。日経平均の終値は1866円安の53372円で、出来高は31.29億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を3日連続で下回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

318日の米国市場では、世界最大級のガス田であるイランのサウス・パルス・ガス田の関連施設をイスラエル軍が攻撃したと伝わり、原油先物が上昇したことから、消費や企業業績への悪影響を懸念した売りが優勢となりました。FOMCを通過し、FRBによる早期利下げ観測が後退したことも重石となりました。NYDow3営業日ぶりに反落し、11月以来およそ4か月ぶりの安値を付けました。NASDAQ3営業日ぶりに反落しました。

319日の日本市場では、米利下げ観測の後退や中東情勢の緊迫化を受け、半導体関連をはじめとした幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが優勢となりました。日銀は金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決定しましたが、声明文では物価高を抑制するための利上げの可能性を仄めかしており、これも投資家心理の重石となりました。日経平均は大幅に反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にあり、9日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。

総合乖離率は+8.7%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.1%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の中に入りました。3つの要素のうちプラスは2つとなり、中期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線と25日線の下にあり、200日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線と25日線の下にあり、200日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドも黄信号から赤信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+13.8ポイントとプラス幅を縮め、日平均が7370円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均7470円ほど割高であることを示しています

 

日経VI35.07と前日より上昇し、VIX25.09と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.89、米国-0.45と日本が2.44ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+4.2)1.3ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.14ポイント(日経平均換算で15260円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.45PBR1.70となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.6%で、こちらは3か月前より3.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.5%となり、日経平均の割安幅は160円から1430円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1870円~-160円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.98ポイントから2.03ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

319日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数、3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、1月の新築住宅販売件数や、ラガルドECB総裁の会見のほか、アクセンチュア、ダーデン・レストランツ、フェデックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1820円ほど下回り、下値は想定ラインを860円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+400円(現在54550円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+300円(現在52660円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、強まりました。日経平均は反発の勢いを保てず、大幅に反落しました。25日線も下落に転じており、一段安となる可能性が高まってきました。



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