日経平均の予想: [2026/03/06]今後の日経平均の見通し

Thursday, March 05, 2026

[2026/03/06]今後の日経平均の見通し

[市況]

35日、NYDowNASDAQは下落しました。36日の日経平均先物は、前日350円安で寄り付くと、午前中は670円安から390円高と上昇に転じ、午後は70円高から590円高と上昇幅を拡げて、結局、590円高で取引を終えました。日経平均の終値は342円高の55620円で、出来高は23.52億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を5日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

35日の米国市場では、イスラエルと米国によるイラン侵攻の泥沼化が警戒されるなか、ホルムズ海峡は実質的に封鎖されているとの見方を背景に原油先物相場が再び上昇の勢いを強め、エネルギー高が景気や企業業績を下押しするとの懸念から、売りが優勢となりました。一方、好決算を受けて半導体のブロードコムが健闘したことは光明でした。NYDowは大幅に反落し、NASDAQも反落しました。

36日の日本市場では、中東情勢の先行き不透明感が嫌気されてリスク回避目的の売りが先行しましたが、原油先物相場の上昇が一服すると、次第に株を買い戻す動きが優勢となりました。もっとも、2月の米雇用統計の発表を前に様子見ムードも強まり、買いの勢いは限定的でした。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+24.4%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+19.8%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+17.2ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が9570円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+16.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均9180円ほど割高であることを示しています

 

日経VI41.05と前日より上昇し、VIX23.75と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.92、米国-0.42と日本が2.50ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.80ポイント(日経平均換算で10400円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の1月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.0万人増で、市場予想の5.5万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.4%から改善されました。雇用は強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の新築住宅販売件数、12月の住宅着工件数、12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.72PBR1.77となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.5%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.0%となり、両指数が均衡した状態であることを示しています。プレミアム値は、ここ一週間、-1920円~+1630円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.98ポイントから1.99ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

36日の米国市場では、2月の雇用統計などが注目されるでしょう。引き続き、AI関連投資やソフトウエア事業の先行きも相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを430円ほど下回り、下値は想定ラインとほぼ一致しました。目先は、25日線+200円(現在56310円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ+300円(現在54610円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は続伸しました。引き続き、25日線を終値で大きく上回れるかどうかが、次の注目点です。



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