日経平均の予想: [2026/03/09]今後の日経平均の見通し

Monday, March 09, 2026

[2026/03/09]今後の日経平均の見通し

[市況]

36日、NYDowNASDAQは下落しました。39日の日経平均先物は、前日3930円安で寄り付くと、午前中は3050円安から4340円安の間で上下し、午後は4050円安から2790円安と下落幅を縮めて、結局、3130円安で取引を終えました。日経平均の終値は2892円安の52728円で、出来高は36.85億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

36日の米国市場では、2月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想に反して前月比で減少したことから、米経済の先行きに対する懸念が強まり、株売りが優勢となりました。中東における軍事衝突の長期化や原油価格の上昇に対する警戒感も相場の重石となりました。また、プライベートクレジットファンドをめぐる不透明感を背景とした金融株への売りも目立ちました。NYDowNASDAQは続落しました。

39日の日本市場では、中東情勢の緊迫化に伴う原油高や景気減速への懸念を背景に、幅広い銘柄に売りが優勢となりました。イランの次なる最高指導者に反米強硬派のモジタバ・ハメネイ師が選出されたと伝わり、軍事衝突が長期化するとの懸念が強まりました。下値では押し目買いも入りましたが、結局、日経平均は3営業日ぶりに大幅に反落しました。下げ幅は過去3番目の大きさでした。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.4%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に抜けました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+12.5ポイントとプラス幅を縮め、日平均が6590円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+11.1ポイントとプラス幅を縮め、日経平均5850円ほど割高であることを示しています

 

日経VI57.00と前日より上昇し、VIX34.71と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる20を大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-3.19、米国-0.47と日本が2.72ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.02ポイント(日経平均換算で12460円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の新築住宅販売件数、12月の住宅着工件数、12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER18.66PBR1.67となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.6%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇率以上に下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.9%となり、日経平均の割安幅は0円から2830円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~+0円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.99ポイントから2.02ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

39日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。HPなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなど

も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1680円ほど下回り、下値は想定ラインを3140円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-400円(現在53840円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ-500円(現在51900円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、50を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は大幅に反落し、ボリンジャーバンド-2σを一時的に下回りました。ボリンジャーバンド-2σを終値で下回るかどうかが、目先の注目点です。



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