日経平均の予想: [2026/03/25]今後の日経平均の見通し

Wednesday, March 25, 2026

[2026/03/25]今後の日経平均の見通し

[市況]

324日、NYDowNASDAQは下落しました。325日の日経平均先物は、前日比910円高で寄り付くと、午前中は850円高から1540円高の間で上下し、午後は900円高から1430円高と上昇幅を拡げて、結局、1240円高で取引を終えました。日経平均の終値は1497円高の53749円で、出来高は22.00億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を3日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

324日の米国市場では、中東における軍事衝突が長期化するとの懸念が引き相場の重石となり、売りが優勢となりました。AI開発のアンソロピックが、AIの利用がコード生成などからより多くの分野に広がっていることを示すレポートを公表し、マイクロソフトやセールスフォースなどソフトウエア関連株が売られたことも重石となりました。停戦に向けた交渉への期待から買いが優勢となる場面もあったものの、結局、NYDowNASDAQは反落しました。

325日の日本市場では、「米国がイランとの1か月にわたる停戦を模索している」「米国はイランに15項目の和平計画を送った」といった報道を受けて停戦合意への期待が高まり、値がさの半導体関連株を中心とした幅広い銘柄に買いが優勢となりました。また、東京海上がバークシャー・ハザウェイとの資本業務提携を発表し、他の大手保険株に買いが波及したことも相場の押し上げ要因となりました。日経平均は続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+11.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+13.4%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の中に入りました。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+16.1ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が8650円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7850円ほど割高であることを示しています

 

日経VI37.66と前日より上昇し、VIX26.94と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.81、米国-0.47と日本が2.34ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.84ポイント(日経平均換算で10750円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の新築住宅販売件数、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、3月のFOMCでも政策金利を据え置きました。また、26年と27年にそれぞれ1回の利下げ見通しも維持されました。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、3月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.79PBR1.74となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.8%で、こちらは3か月前より2.9ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.4%となり、日経平均の割安幅は1480円から210円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2380円~-210円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.12ポイントから2.12ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。

 

325日の米国市場では、2月の輸出入物価指数のほか、ペイチェックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを690円ほど上回り、下値は想定ラインを1550円ほど上回りました。目先は、25日線-500円(現在54890円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-400円(現在52930円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。一方、信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は続伸し、ボリンジャーバンド-2σに沿った動きから脱しました。25日線を上回れるかどうかが、次の注目点です。



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