日経平均の予想: [2026/03/24]今後の日経平均の見通し

Tuesday, March 24, 2026

[2026/03/24]今後の日経平均の見通し

[市況]

323日、NYDowNASDAQは大幅上昇しました。324日の日経平均先物は、前日比1880円高で寄り付くと、午前中は1970円高から350円高と上昇幅を縮め、午後は430円高から1210円高と上昇幅を拡げて、結局、1200円高で取引を終えました。日経平均の終値は736円高の52252円で、出来高は22.00億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強い状態です。

 

323日の米国市場では、トランプ大統領が「イランと実りある協議を行った」「イランの発電所およびエネルギーインフラに対するすべての軍事攻撃を5日間延期するよう指示した」と表明したことで、武力衝突が収束に向かうとの期待が浮上し、幅広い銘柄に買いが入りました。ただ、イラン側は米国との協議を否定していると伝わったこともあり、主力銘柄への買いが一巡したあとは、指数は伸び悩みました。NYDowNASDAQ4営業日ぶりに反発しました。

324日の日本市場では、前日の米株式相場が上昇した流れが引き継がれ、幅広い銘柄に買いが先行しました。ただ、中東情勢の混乱は長期化するとの見方は根強く、買いの勢いは続きませんでした。原油先物相場の上昇基調が続いていることも相場の重石となりました。日経平均は3営業日ぶりに反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+2.5%とプラスに転換し、200日線との乖離率は+10.4%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうち2つがプラスであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドにも赤信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+12.2ポイントとプラス幅をやや拡げ、日平均が6370円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+11.4ポイントとプラス幅をやや拡げ、日経平均5960円ほど割高であることを示しています

 

日経VI36.35と前日より低下し、VIX26.15と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.98、米国-0.46と日本が2.52ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.7)1.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.02ポイント(日経平均換算で12610円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の新築住宅販売件数、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、3月のFOMCでも政策金利を据え置きました。また、26年と27年にそれぞれ1回の利下げ見通しも維持されました。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、3月の金融政策決定会合でも政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.13PBR1.67となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.4%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.6%となり、日経平均の割安幅は2380円から1480円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2380円~-160円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.12ポイントから2.12ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。

 

324日の米国市場では、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が注目されるでしょう。引き続き、原油価格の推移も株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、ほぼ想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを40円ほど上回り、下値は想定ラインを930円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ(現在53460円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+200円(現在51610円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、強い状態です。きょうの日経平均は反発しましたが、日足は陰線となりました。ボリンジャーバンド-2σに沿った動きから脱したとまではいえないようです。



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