Friday, August 28, 2009

<20090828>日経平均の今後の見通し

[市況]
27日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、28日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付きました。前場はその水準で小動きでしたが、後場寄り付き後に40円安まで売られる場面がありました。引けにかけて徐々に戻し、最終的に前日比20円高で終わりました。日経平均は60円高で引け、出来高は19.3億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は120万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、買いが有利な状態です。

27日の米国市場では、米連邦預金保険公社が第2四半期に問題ありと判断された銀行が前四半期に比べ36%増加との報道で安く始まったものの、原油が上昇に転じたことや、「787」の納入時期を発表したボーイングの上昇、金融株の上昇で、NY Dowは上昇して終了しました。
28日の日本市場では、前日の大幅下落の反動から自律反発しやすい地合いの中、7月の完全失業率が過去最悪となったことや、上海市場安で軟調に推移する場面もありましたが、衆議院選挙を控え、小高い水準で揉み合いにもどりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+26.7%となり、プラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+18.4%となり、プラス幅は拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスですので、中期的トレンドは、青信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)でも200日線、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、3.6ポイント割安にある状態となり、日米市場のテクニカル面の割安幅は縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタルには、日本市場が0.2ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、米企業の4-6月決算は順調で、住宅関連指数はさらに底打ち感が顕著になってきました。4-6月期の米GDPや8月の景気指数も大幅に改善しています。7月の雇用統計も改善しました。しかし、消費関連経済指標は相変わらず景気の弱さを示しており、米国の設備投資の伸びなやみや中国当局の景気引き締め政策が足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。しかし、主要金融機関の4-6月期業績は概ね順調で、FRBも当面低金利政策維持の方向ですので、ひとまず、9月中旬までは問題の再燃はなさそうです。しかし、米地銀の不良債権問題はくすぶっています。ノンバンクのCITの破綻は当面回避され、ニューヨーク連銀に対して、資本や流動性管理の改善のための計画を提出することで合意するなど、よい方向が見えてきましたが、今後も行方を見守る必要がありそうです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は27日、大幅上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在5.05ドル)6割戻しを達成しています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは40.8となりました。PBRは1.35となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率には及びませんでした。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(30円の割安)となっており、日経平均のプレミアムはマイナスに転換しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-110円~-+140円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowより、若干下振れする動きになっています。
日・米市場の短期トレンドは青信号が続いていますが、ここ数日、日米市場とも上値の重い展開です。NY Dowは4~6月期実質GDP改定値の発表は予想以上だったものの、上値を追う展開とはなりませんでした。さらに、上海市場の下落が、今日も日本市場の買い意欲を削いだようです。今夜の米国市場では8月のミシガン大消費者センチメントが注目されますが、サプライズがなければ揉み合いが予想されますが、週明けの日本市場は民主党圧勝であれば、政権安定期待から買われそうです。


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