Monday, August 03, 2009

<20090803>日経平均の今後の見通し

[市況]
31日のNY Dowは上昇し、NASDAQは下落しました。3日の日経平均先物は、前日比10円安で寄り付きました。前場に20円高まで上げる場面もありましたが、終日狭い範囲の値動きとなり、最終的に前日比10円安で終わりました。日経平均は4円安で引け、出来高は21.5億株と低水準ながら増加しました。寄り付き前の外国人は210万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、買いが有利な状態です。

31日の米国市場では、4-6月期のGDPが前期比年率1.0%減となり、1-3月期の6.4%減から大幅に改善し、減少幅も市場予想の1.5%減よりも小幅でした。米景気が最悪期を脱したとの受け止めから、買い安心感が広がりました。ただ、個人消費が2期ぶりにマイナスに転じたことや、1-3月期のGDPが大幅に下方修正されたことなどから、警戒感も出て、上値は限定的でした。
3日の日本市場では、高値警戒感から利益確定売りが上値を抑え、日経平均は小安い水準での推移が続きました。アジア市場は堅調でしたが、積極的な上値追いとはなりませんでした。一方、大手銀行など時価総額上位銘柄の上昇が寄与し、TOPIXは年初来高値を更新して、12連騰となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+34.0%となり、プラス幅が縮小しました。200日線との乖離率は+18.5%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスですので、中期的トレンドは、青信号が点灯しています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.4ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が0.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「実体経済の見通し」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、米企業の4-6月決算は順調で、住宅関連指数にも底打ち感が出てきました。4-6月期の米GDPも大幅に改善しています。しかし、消費関連経済指標は景気の弱さを示しています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。しかし、主要金融機関の4-6月期業績は概ね順調ですので9月中旬までは問題の再燃はなさそうです。ノンバンクのCITの破綻は当面回避されましたが、引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用を含む不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は31日、上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在3.17ドル)依然として安心できる株価とは言えません。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは42.5となりました。PBRは1.3となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、円高の割に、NY Dowと比べ強い動きでした。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.5%(40円の割高)となっており、日経平均のプレミアムはプラスに転換しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-300円~+70円の間で推移しています。プレミアムはプラス転換して日経平均優位の傾向は続いていますので、日経平均は、今後も、NY Dowの動きより上振れする可能性が高そうです。
日・米とも短期、中期の株価指数トレンドは青信号となっていますが、25日線との乖離率がNY Dowで6.0%、Nasdaqで5.9%となりやや過熱感があります。日経平均の25日線との乖離率も6.4%となり米国市場と同程度で、やや過熱感があります。日米市場とも悪材料に敏なる水準となりましたので、引き続き注意が必要です。今夜の米7月ISM製造業景気指数が気になるところですがサプライズがなければ揉み合いが続きそうです。


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