Thursday, August 06, 2009

<20090806>日経平均の今後の見通し

[市況]
5日のNY DowとNASDAQが下落したとを受けて、6日の日経平均先物は、前日比20円安で寄り付きましたが、その後は堅調な展開となり、後場に一時150円高となる場面がありました。引けにかけて下げましたが、最終的に前日比110円高で終わりました。日経平均は135円高で引け、出来高は19.7億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は100万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、買いが有利な状態です。

5日の米国市場では、7月の米ISM非製造業景況感指数が予想に反し低下したことやADPの7月全米雇用リポートで雇用の減少幅が予想より大きかったため、米景気や雇用の不透明感が意識され売りが先行しました。NY Dowは一時110ドル下落しましたが、米住宅市場の底入れ観測を背景に金融株や住宅株などが買われ、相場の下値を支えました。
6日の日本市場では、米市場が思ったほど下げなかったことから、昨日の売られ過ぎを修正する買い戻しが膨らみ、主力株の一段高につながりました。内閣府が14時発表した6月の景気動向指数速報の上昇幅が1980年以降で最大となったほか、7日発表の7月の米雇用統計も失業率は上昇するものの、就労者数は6月に比べて減少幅が縮小するとの外国メディアの報道があり、日本市場の追い風となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+33.6%となり、プラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+18.8%となり、プラス幅は拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスですので、中期的トレンドは、青信号が点灯しています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.4ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が0.2ポイント割高となっています。
市場は現在、「実体経済の見通し」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、米企業の4-6月決算は順調で、住宅関連指数にも底打ち感が出てきました。4-6月期の米GDPや製造業指標も大幅に改善しています。しかし、雇用と非製造業指数や消費関連経済指標は景気の弱さを示しています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。しかし、主要金融機関の4-6月期業績は概ね順調ですので9月中旬までは問題の再燃はなさそうです。ノンバンクのCITの破綻は当面回避されましたが、引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用を含む不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は5日、上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在3.58ドル)依然として安心できる株価とは言えません。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは40.8となりました。PBRは1.3となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowが下落したにも関わらず上げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.5%(50円の割安)となっており、日経平均のプレミアムはマイナス幅が縮小し日経平均が有利な傾向に変化しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-260円~+70円の間で推移しています。今後は、NY Dowの動きより上振れする動きとなりそうです。
日・米とも短期、中期の株価指数トレンドは青信号となっていますが、25日線との乖離率がNY Dowで6.1%、Nasdaqで5.6%となり過熱感はやや緩和しました。日経平均は昨日、一足先に下げていましたので、今日はその反動で強い動きとなりました。その結果、日経平均の25日線との乖離率は6.2%となり乖離率は米国市場とほぼ同じレベルとなりました。米市場は7日の雇用統計発表を控え動きづらい相場が予想されます。明日の日本市場も動きづらいと思われますが、年初来高値更新にチャレンジする動きもありそうです。


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