Monday, August 24, 2009

<20090824>日経平均の今後の見通し

[市況]
21日のNY DowとNASDAQが大幅に上昇したことを受けて、24日の日経平均先物は、前日比230円高で寄り付きました。その後も上昇を続け、後場に320円高となる場面もありましたが、最終的に前日比270円高で終わりました。日経平均は342円高で引け、出来高は17.6億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は720万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、買いが有利な状態です。

21日の米国市場では、7月の中古住宅販売件数が前月比7.2%増の年率換算524万戸と、市場予想の500万戸を大幅に上回り、前月比では4ヶ月連続で増加したことが好感されました。相場の上昇で、売り方の買い戻しが上昇に弾みをつけました。
24日の日本市場では、前週末の米市場やアジアの主要な株式市場の上昇と円安を好感して主力株を始め幅広い銘柄に買いが入りました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の上に在り、9日線を上回りました。一方、日経平均の総合乖離率は+30.6%となり、プラス幅が拡大しました。200日線との乖離率は+19.4%となり、プラス幅は拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスです。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は200日線、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。日本市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期的トレンドは、青信号が点灯しています。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、3.0ポイント割安にある状態となり、日米市場のテクニカル面の割安幅は縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタルには、日本市場が0.1ポイント割高となっています。
市場は現在、「実体経済の見通し」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、米企業の4-6月決算は順調で、住宅関連指数にも底打ち感が顕著になってきました。4-6月期の米GDPや8月の景気指数も大幅に改善しています。7月の雇用統計も改善しました。しかし、消費関連経済指標は相変わらず景気の弱さを示しています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。しかし、主要金融機関の4-6月期業績は概ね順調で、FRBも当面低金利政策維持の方向ですので9月中旬までは問題の再燃はなさそうです。ノンバンクのCITの破綻は当面回避され、ニューヨーク連銀に対して、資本や流動性管理の改善のための計画を提出することで合意するなど、よい方向が見えてきましたが、今後も行方を見守る必要がありそうです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用を含む不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は21日、上昇しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.70ドル)半値戻しを達成しています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは41.6となりました。PBRは1.36となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇に連動して大きく上げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(30円の割安)となっており、日経平均のプレミアムはマイナス幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-160円~-+160円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowと連動した動きになってきました。
日・米市場の短期トレンドは青信号となりました。上海市場も落ち着いた動きで、今日のところは日本市場への悪影響はなかったようです。米国市場は年初来高値を更新して急騰しましたが、過熱感はありません。今夜は重要な経済指標の発表がなさそうですので、揉み合いの中、堅調な展開が予想されます。そうなれば、明日の日本市場も年初来高値更新となりそうです。


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