Thursday, August 27, 2009

<20090827>日経平均の今後の見通し

[市況]
26日のNY DowとNASDAQが小幅上昇したことを受けて、27日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付きました。その後も終日軟調な展開となりました。後場に一時250円安まで売られましたが、最終的に前日比130円安で終わりました。日経平均は165円安で引け、出来高は20.5億株と低水準でした。寄り付き前の外国人は1060万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、買いが有利な状態です。

26日の米国市場では、7月の耐久財受注額が前月比4.9%増となったものの、設備投資の先行指標では0.3%減となりました。7月の新築住宅販売件数は43万戸と市場予想の39万戸を大幅に上回りました。住宅関連株が買われ、株価指数は高く推移する場面もありましたが、NY Dowは前日まで6日続伸していたこともあり、利益確定売りが出て、前日終値を挟んで狭い範囲でもみ合う場面が目立ちました。
27日の日本市場では、為替が円高ぎみに推移したことや、中国政府が産業設備の過剰問題の対策を強化すると伝わり、中国経済の成長率が鈍化するとの懸念から、輸出株や景気敏感株への売りが目立ちました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+25.4%となり、プラス幅が縮小しました。200日線との乖離率は+17.8%となり、プラス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つともプラスですので、中期的トレンドは、青信号が点灯しています。ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)でも200日線、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。
NY Dowは200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、200日線、75日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドも青信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、4.3ポイント割安にある状態となり、日米市場のテクニカル面の割安幅は拡大しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタルには、日本市場が0.2ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国・中国の実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめについては、米企業の4-6月決算は順調で、住宅関連指数はさらに底打ち感が顕著になってきました。4-6月期の米GDPや8月の景気指数も大幅に改善しています。7月の雇用統計も改善しました。しかし、消費関連経済指標は相変わらず景気の弱さを示しており、米国の設備投資の伸びなやみや中国当局の景気引き締め政策が足かせとなっています。2つめについては、ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、不良資産が本当に減少しているか否かは時価会計基準が緩和されたこともあり、不透明です。しかし、主要金融機関の4-6月期業績は概ね順調で、FRBも当面低金利政策維持の方向ですので、ひとまず、9月中旬までは問題の再燃はなさそうです。しかし、米地銀の不良債権問題はくすぶっています。ノンバンクのCITの破綻は当面回避され、ニューヨーク連銀に対して、資本や流動性管理の改善のための計画を提出することで合意するなど、よい方向が見えてきましたが、今後も行方を見守る必要がありそうです。引き続き、金融機関の決算での不良債権に注目する必要があります。
一方、中長期的に見ると、世界景気は底打ちの気配があるものの、前年からの落ち込み幅は大きく、輸出の低迷や雇用の減少傾向は世界的に続いています。2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきから、金融機関の不良債権増加懸念は払しょく出来ず、個人消費や企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は26日、下落しました。(1月高値7.59ドルと3月安値1.02ドルに対し、現在4.63ドル)半値戻しを達成しています。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERは40.5となりました。PBRは1.33となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、円高もあり、NY Dowの小幅上昇にも関わらず大きく下げました。結果、NY Dowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.2%(20円の割高)となっており、日経平均のプレミアムはプラス幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間は、-160円~-+140円の間で推移しています。日経平均は、NY Dowより下振れする動きに変化しました。
日・米市場の短期トレンドは依然として青信号です。NY Dowは景気先行指標の耐久財受注の指標が弱く出て上値を追う展開とはなりませんでした。さらに、上海市場の悪いニュースが、今日の日本市場に悪影響し大きく下げました。今夜の米国市場では4~6月期実質GDP改定値の発表が注目されます。サプライズがなければ揉み合いが予想されますが、明日の日本市場は今日下げた分は米国市場の動きより、上振れが予想されます。


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