昨日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受け、日経平均は250円ほど安く寄り付き、その後も売りが優勢となり、結局501円安で引けました。外人は1740万株の売り越しで、出来高も23.9億株と増加したものの下落幅の割には少ないく、安値更新銘柄数が増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナスに転換しました。前日の米国株式相場の急落、円高進行を受けて、売り一色となりました。今回は米国のサブプライム(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した世界同時株安で、景気減速への警戒感は強く、尾を引きそうです。足下の円高進行をみると、再び円キャリー取引の巻き戻しの動きが出ている模様で、前回死守した115円の節目を割り込むと一気に円高が進む可能性も否定できません。今後も為替と米国市場のから目が離せません。短期投資スタンスは、"売り"を継続します。しかし、こういう時こそ、業績に問題のない優良銘柄の押し目買いのチャンスであることは忘れてはいけません。第三四半期の業績発表はほぼ終了しましたが、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.5%と元気がありませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+9.4%と、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+6.3%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しているものの、一目均衡表の雲の下に抜け、総合乖離率もマイナスに逆戻りして、中期的上昇トレンドに黄色信号が点灯しています。今日の下げで、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は+3%と同水準となりました。より連動性を強めそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》