27日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受け、日経平均は40円ほど安く寄り付き、その後前日終値近辺まで戻す場面もありましたが、後場は下げに転じ、結局110円安で引けました。取引内容を見ると、外人は590万株の買い越となり、出来高も22.4億株増加しましたが、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅を拡大しました。米国では今週に入り、新築住宅販売件数の低迷、住宅大手の減益決算、消費者信頼感指数の低下などネガティブな材料が相次ぎ、サブプライム問題や景気減速懸念が再燃しています。原油高も気になります。日本市場は円高進行も有り、米国市場との連動性の高い国際優良株中心に値を下げました。今後も、米国市場の推移次第ではありますが、まだ、押し目買い有利と思いますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。第三四半期の業績発表はほぼ終了しましたが、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、0.0%とほぼフラット予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、9.7%と、まだ比較的好調です、国際優良株のi増益基調と小型株の業績低迷の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は6.3%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移していますが、一目均衡表では雲の中に入ってしまいました。総合乖離率はかろうじてプラスですが、ここで、もたつくと中期的上昇トレンドはまた、青信号から黄信号に変わりかねません。今日も日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は同水準になり連動性を裏付けています。日米市場とも、米国の景気後退観測の見方次第となりそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》