昨日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は40円ほど安く寄り付き前場は上値の重い展開でしたが、後場は一転上げ足を早め、結局、325円高く引けました。外人は190万株の売り越しとなり、出来高は25.7億株と高水準ながら減少、安値更新銘柄数は増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅を拡大しました。前場段階では模様眺めの展開となっていていましたが、円安進展が相場の雰囲気を一変させました。アジア各国市場も軒並み堅調に推移したことで、円キャリー取引の巻き戻し、世界同時株安への警戒感が薄らいだようです。今後の値動きは米国市場の影響が大きいと思われますが、明日はメジャー・SQを通過しますので、当面はもう少しリバウンドがありそうですので、短期投資スタンスは、"売り"から"買い"に変更します。日経平均は75日移動平均線とボリンジャーバンドの下限17000円を下から上に抜きましたので、"買い"サインが出ました。第三四半期の業績発表は、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.5%と元気がありませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+9.4%と、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+6.2%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。チャートを見ると200日移動平均線の上で推移しているものの、一目均衡表の雲の中に在ります。総合乖離率は今日の上昇でプラスになりましたが、依然として、中期的上昇トレンドに黄色信号が点灯しています。今日の上昇で200日移動平均線との乖離率は日経平均方が2ポイント上ですので、米国市場が下落すると、日本市場は上げづらい位置に在ります。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》