日経平均の予想: [070319] 日経平均の今後の見通し

Monday, March 19, 2007

[070319] 日経平均の今後の見通し

先週末のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は30円ほど安く寄り付きましたが、その後切り返し、後場一段と上昇し、結局265円高で引けました。取引内容を見ると、外人は590万株の売り越しで、出来高も19.0億株と2ヶ月ぶりの水準で、安値更新銘柄数が増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅を拡大しました。為替相場が朝方から1円近く円安方向に振れたことに加え、利上げ実施でその動向が懸念された中国株式相場が大幅高となったことが買い安心感を与えたようです。しかし、上昇した銘柄は国際有力株中心で、東証全体の取引の内容は良く有りません。外人が買い越し、出来高が増加しないと本格的な上昇はないと思います。アジア市場の上昇が今夜の米国市場の上昇に繋がるかを見る必要があります。今後も為替と不安定な米国市場に左右される相場が続きそうですので、短期投資スタンスは、"売り"を継続します。第三四半期の業績発表はほぼ終了しましたが、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+0.0%と元気がありませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+9.4%と、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。今日の国際有力株中心の上昇はこれを裏付けているとすると、この傾向はしばらく続きそうです。米国市場の今期増益率は+6.4%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、当面は米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しているものの、一目均衡表の雲の中に在り、総合乖離率もかろうじてプラスに復帰と、まだ中期的上昇トレンドに黄色信号が点灯しています。今日の上昇で日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は日本市場が2ポイント上になりました、米国市場がついてくるか注目しましょう。米国はあと1ヶ月ぐらいは低迷しそうですが、長い目で見るとこ、ここ1ヶ月は、増益基調でROEが高いにもかかわらず、連れ安している国際優良銘柄の絶好の買い場と思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》