昨日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は100円ほど安く寄り付き、その後も下げを加速して、結局、前日終値比235円安で引けました。外人は940万株の売り越しとなり、出来高は27.4億株と高水準の中で下落、高値更新銘柄数は低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅を拡大しました。今日も、米国株安、円高進行を嫌気した売りが膨らみ日経平均は300円弱下落し、2月安値(17200円)を下回る場面もみられた。最終的には17217円で引け、昨年末の大納会の水準(17225円)を割り込みました。来週も米国市場に依存した動きになると思われますが、日本市場はメジャー・SQを迎えて先物への売り圧力が強いとみられますので、短期投資スタンスは、"売り"を継続します。日経平均は25日移動平均線を割ってきましたので、次の目標はボリンジャーバンドの下限17000円近辺が下値の目標となりますが、簡単にこれも達成するようですと200日移動平均線まで下落することも考慮しておいた方が良さそうです。第三四半期の業績発表は、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+2.5%と元気がありませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は、+9.3%と徐々に上方修正され、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+6.4%なので、日経平均が若干優位となってきました。イールド・スプレッドの差からも日本市場の割安感が有りますので、中期的には、今後も、日本市場への資金流入が期待できそうですが、チャートを見ると200日移動平均線の上で推移しているものの、直近終値が昨年10月高値の16902円に接近し、一目均衡表の雲にも接近し、総合乖離率がゼロに接近するなど、中期的上昇トレンドに黄色信号が点灯しています。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》