15日のNYSEは上昇、NASDAQは小幅下落したことを受け、日経平均は前日比30円高く寄り付き、その後は先物主導で上昇しましたが、後場は一進一退となり、結局139円高で引けました。出来高は18.8億株と低水準で、外人も1560万株の売り越しとなりましたが、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮小しました。米ダウ30種平均が2月20日に付けた過去最高値に迫ったことで、日本株の出遅れ感が強まっていますので、この面では割安感が有りますが、出来高が4月に入り低迷している点と外人の本格的買いがない点が問題です。インテルが決算発表は増益でしたが、売り上げは減少と内容は今ひとつ良く有りませんでしたが、市場予想は上回ったようで、インテルは時間外取引で上昇する一方、ヤフーは急落。米国では四半期決算が本格化しており、今後も、米国市場の推移次第と思われますが、世界の各市場は戻しつつありますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。企業業績面では、3月決算銘柄の発表を控え、東証一部銘柄の平均増益率は、-0.7%とマイナス予想に変化してきましたが、日経平均採用銘柄予想増益率は、8.7%と、まだ比較的好調ですが下降ぎみです。国際優良株の増益基調と内需小型株の業績低迷の2局化が依然として顕著です。日経平均は上昇トレンドにあるにもかかわらず安値更新銘柄数の方が多い状態が続いています。米国市場の今期増益率は6.1%なので、日経平均が若干優位となってきましが、イールド・スプレッドの差が縮小してきたことから、引き続き米国市場と連動した動きとなると思われます。日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移しており、一目均衡表では、雲の上に抜け、総合乖離率はプラス(10.4%)幅が拡大してきましたので、中期上昇トレンドは、青信号と考えて良いでしょう。今日の上昇でも日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が1%下回っています。今週から、日米市場とも、決算発表に関心が移っていくものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》